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オーディオ Power AMPの製作 その4の続き [オーディオ]

前回のアンプ回路編から続きで 今回は電源回路と保護回路
の設計である。

まず、電源回路である。
AC電源回路.jpg

設計と言っても別段特殊なことはしていないが、
今回使った電源トランス(トロイダルトランス)には
電圧増幅段用の巻き線がなく、代わりに10V巻き線が2つある。
今回はこれを出力段巻き線に直列し、電圧を稼いでいる。

出力段は 60V/30Aのショットキー ブリッジダイオード
を用いた。電圧が低いので60V品で十分だ。
フィルターコンデンサーは22000uF/ 56V 品を用いている。
L/Rで独立電源のように使うため、写真のように4本使った。
コンデンサーには並列に2.2uF のフィルムコンと2KΩ/2W
の抵抗を付加している。抵抗は電源OFF時にコンデンサー
放電するブリーダーである。

この回路部での注意点は 1点アース である。
ここを間違えると、ハムノイズなどの残留ノイズに悩まされる
ことになる。
もう1点、今回 トロイダルトランスを用いたが、大容量トランス
を用いる場合、電源ON時にフューズが飛ぶことがある。
これは、磁気抵抗の小さいトランスコアと巻き線抵抗による
もので、ゼロクロスでONすればよいがACピークでONするケース
では大きなインラッシュカレントが流れるためである。
今回は、10Ωの抵抗とACリレーでインラッシュ保護回路を構成した。
ACリレーは一瞬遅れてONすることで、インラッシュを抑制できる。

次に保護回路を紹介する。
保護回路.jpg

回路図左から、DCオフセット検出回路(定番)で約±0.6Vの
DCオフセットが発生するとON(電流を引く)する回路
である。この電流で次段のラッチ回路をONする仕組みとした。
74HC00などでR/S-FFを構成してもよいがTrで組むのが簡単。

その隣は不安定マルチバイブレータ回路である。
別に無くても保護回路には関係ないが、電源ON時に出力
リレーを切っておく間の待ち時間にピカピカとLEDを点滅
させておきたかったのでつけている。約5秒間である。
DCオフセット等が発生してラッチがかかった場合にも
ワーニングの意味もこめてピカピカするようになっている。

せっかくリレーをいれているのでスピーカーOFF/ONスイッチ
を取り付けた。
このスイッチはLED付照光式トグルスイッチ M-211(NKK)
で見た目も気に入って使っている。

次回は、シャーシ工作編である。

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